引戸についてお教えします。
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引戸って良いですか?

最近はいろいろな雑誌や本で「引戸」が使い易いということが紹介されています。私も使い易いと思います。その使い易さを分析してみたいと思います。

設計依頼を受けた時、「ドアーは引戸にして下さい」とよく言われます。
勉強したり、今までの経験で引戸が使い易いと思っているからでしょう。

よく聞くお話は「通風を取りたい」「夏は閉めずに使いたい」「出入りが楽にできる」などです。どれも正解だと思います。改めて引戸を分析する必要がないほどみなさんよくご存知です。でも、その本質は・・・。

「通風」については昔の家は引違いの襖や障子の家が殆どでした。縁側もガラスの框戸で引違いだったりしたと思います。

全部を開ければ、北から涼しい風が南に抜けて行きます。初夏は気持ちが良いですよね。引戸が優れているのは戸が邪魔にならないと言うことです。
開けていてもなんの問題もありません。

開きのドアーのように風で「バタン」と大きな音を立てて閉まることもありません。寝ている子を起こすこともないんです。

そして、場所を必要としないのが引戸なんです。開きのドアーは開け閉めに必ず、ドアーが開くだけのスペースが必要です。開きドアーの前に物が置いてあると「開かないよ〜う」となってしまいます。
引戸は、戸の幅だけですので、「スー」と開きます。(レールに物が置いてあったらなんて言わないで下さいね)

「開けっ放しの家」なんて言葉がとても似合うのが引戸を多用している家です。どっかで聞いたことがあるようなキャッチコピーですね。

「出入りが楽にできる」というのも引戸が邪魔にならないからですね。人が戸の前に立ったまま、引戸を横に動かせば済むので楽に開け閉めが出来ます。
お年寄りや車椅子の方にはとても出入りし易いと思います。

因みに開き戸は、押して入る時はドアーが逃げていくので追いかけなければならないですし、引いて入る時はドアーが開く分だけ逃げなければ体がぶつかってしまいます。ちょっと大変ですね。ですので、お年寄りに大人気なのが引戸なのです。

でも、良いことばかりではありません。デメリットもあります。

引戸には戸車が付いていて溝があります。フラッターレールと呼ばれるV字型の溝が付いたレールなどもありますが、掃除がちょっと大変です。溝の中のゴミを出さなければなりません。

また、あまりスムーズに開きすぎると戸で指を挟んでしまいます。子供同士の出入りでは「指を挟む」というちょっとした事故も起きてしまいます。

そして、音の問題です。俗にいう「気密性」が悪いのです。戸と壁の間に隙間がありますし、レールと戸の間も隙間があります。きっちり閉めたつもりでも、隙間ができてしまいます。「そうだな、隙間だらけじゃないか」と言われればその通りです。音が結構、漏れてしまいます。

更に引戸を付けるには「壁が戸の幅の2倍」必要です。当然、付けられない場所も出てきます。トイレなどは間取りにもよるのですが、難しい場合が結構あります。

更に更に、カギ(鎌錠)がとても掛け難いのです。キチンと閉めないとカギが掛けられません。トイレを急いでいる時はイライラします。カギを掛けずに、な〜んてこともあるかもしれません。

固定されているわけではないので、人が歩いただけで、ガタガタ音がする場合もあります。

いろいろ言われると良いのかちょっと疑問に思っていしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

引戸にはそんなデメリットはありますが、上記のような使い易さもあるわけです。引戸の特性をよく理解して、その特性に合った場所に使っていけば、なんの問題もないと思います。知らずに使って失敗したということがないように、よく考えて使用を決めてください。


●これから家を新築される方へ
リビングや洗面脱衣、洗濯機置き場、キッチン用収納庫など音があまり気にならない場所、気密が必要でない部屋では引戸をお勧めします。トイレはできれば、引戸にしたいですね。自分が年を取った時、使い易い家にしたいと思います。プランニングでは難しいことが多いとは思いますので臨機応変に対応して頂ければと思います。固定観念をもたないように!

◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは子供部屋の戸を引戸にすることです。鍵を付けずにいつでも親が開けられるようにすることで、いつ親が覗くか分からないという状態を作って置きます。子供の自由になる空間ではないということを認識させましょう。家は親のものです。


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